シン・(3匹の)コブタ~コスパのいいレンガの家 施工方法比較~
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ローコスト住宅とレンガの家、建てるならどっち?

ローコスト住宅は、予算をあまり取れない方や、規格化された住宅で打ち合わせをスムーズに済ませたい方におすすめです。ここでは、ローコスト住宅のメリットやデメリットのほか、レンガの家との比較についても紹介しています。

ローコスト住宅とは

ローコスト住宅とは、総額1,000万円台で建てられる住宅のことです。坪単価は30万~60万円台であり、一般的な住宅の坪単価が50万~100万円程度といわれていることから、低コストで住宅を建てられる魅力があります。

ローコスト住宅の種類

木造軸組在来工法

木造軸組在来工法とは、建築における木構造の工法のひとつです。柱と梁で骨組みをつくっており、筋交いを入れることで強度を高めています。使用する木材の材質にもよるものの、材料費を安く抑えられるのがメリット。ただし、湿気に弱くシロアリ被害の心配があるほか、筋交いによって大空間を実現しにくい点がデメリットです。

鉄骨組工法

鉄でできた柱や梁で骨組みをつくる、建築工法のひとつ。在来工法である木造軸組工法とつくりは同じであり、柱と梁の材質が異なります。ただ、鉄骨組工法では木材よりも細い柱や梁を使用することができるため、設計の自由度は高まります。しかし鉄骨は結露が発生しやすく、高熱にも弱いデメリットも。そのため、断熱方法には工夫が必要です。

ツーバイフォー工法

ツーバイフォー工法(2×4工法)は、面構造を採用しているのが特徴です。サイズが2インチ×4インチの木材を使用しており、枠組に構造用面材を接合して強度を高めています。大量発注ができるためコストを抑えられるというメリットがありますが、間取りの自由度は低め。壁や窓を取ることができない部分が発生します。

鉄筋コンクリート工法

鉄筋コンクリート工法では、鉄筋を網の目状にして、コンクリートを流し込んで柱や梁をつくります。防音性が高く、耐久性や耐震性にも優れているのが特徴。ただし材料費が高額になる傾向があり、工程が多く人件費もかさむので建築費用が高くなりがちです。また、断熱方法にも工夫が必要になります。

ローコスト住宅のメリット・デメリット

ここでは、ローコスト住宅のメリットやデメリットを紹介します。ローコスト住宅は安さが魅力ですが、デメリットまでしっかりと把握することが大切です。

ローコスト住宅のメリット

建築費を抑えることができる

建築費用を大幅に抑えることができるのが、ローコスト住宅の最大のメリット。予算が少ない場合でも家を建てることができるほか、ローコスト住宅で浮いたコストを教育費や老後に回すことができます。

住宅ローンの借入額を減らせるため、借り入れやローンの審査が通りやすい点がメリットです。年収が基準に達していない場合や勤続年数が短い場合では、借り入れできる額が少なくなってしまいます。そんなときでも、ローコスト住宅なら住宅ローンを組みやすいでしょう。

同じ価格で面積を大きく取ることが出来る

「予算内でできるだけ広い家に住みたい」という方は、ローコスト住宅を検討してみるのがおすすめです。一般的な住宅では叶えられなかった広さの家が、ローコスト住宅なら叶うかもしれません。

たとえば建築費用の予算が3,000万円の場合、一般的住宅(坪単価80万円を想定)なら37.5坪ほどの家を建てられます。しかしローコスト住宅(坪単価50万円を想定)なら、60坪ほどの家を建てられるのです。単純な計算のため目安ではありますが、この差は大きいのではないでしょうか。「平屋を建てたいけれど、予算が足りない」「予算内で建てられる家を狭いと感じる」という方は、ローコスト住宅も検討してみましょう。

規格住宅は打ち合わせがスムーズ

「家づくりのなかでも打ち合わせが楽しい」と感じる施主がいる一方で「何度も打ち合わせに時間を割くのが難しい」という方もいるでしょう。ローコスト住宅は基本的に規格化されていますから、ゼロから家づくりを行うのではなく、限られた選択肢の中から好みのものを選びます。そのため、打ち合わせがスムーズに進みやすいのです。打ち合わせがスムーズに進めば、契約から着工までの期間を短縮することができます。

住宅の間取りや仕様にこだわりたい方には注文住宅がおすすめです。しかし、間取りや設計にそれほどこだわりがなく、できるだけ早いタイミングで引っ越したいという方は、規格化されたローコスト住宅が良いでしょう。

こだわりたい所にお金をかけられる

ローコスト住宅なら、こだわりたい部分に費用を回すことができます。「基本的にシンプルなつくりで良いから、キッチンだけはこだわりたい」といった希望がある場合、建築費用を抑えられるローコスト住宅を選び、こだわりたい箇所だけグレードアップするのがおすすめ。建築費用の高いプランは標準仕様のグレードが高いため、不要だと感じる機能までついている可能性があります。

ローコスト住宅がもつデメリット

自由度が低い

ローコスト住宅を注文住宅や大手ハウスメーカーのプランと比較すると、間取りや設備の自由度が低めです。規格化することでコストを抑えている部分もあるため、希望の間取りや設備を採用できないケースがあるのです。

なかには自由設計が可能なローコスト住宅もありますが、実際にはいくつもの制限が設けられていることも。オリジナルの間取りや量産型ではないデザインを希望している方は、ローコスト住宅が希望に合っているかどうかをチェックしておくことを推奨します。

耐震・断熱に不安

すべてのローコスト住宅が性能面に不安というわけではありませんが、耐震性や断熱性が低いローコスト住宅もあります。耐震性が低いと地震による倒壊が心配です。断熱性が低い家では室内の快適性に不満が出る可能性が考えられます。

もちろん、ローコストでも耐震性や断熱性にこだわりをもっているメーカーもあります。そのため、検討しているローコスト住宅のプランが、地域の特性や希望に合った性能を備えているかを確認しておくことが大切です。

メンテナンスのコストが高くなる場合がある

コストを抑えた建材は、頻繁なメンテナンスが必要になる傾向があります。ローコスト住宅は、メンテナンス費用がかさむ可能性があるのです。たとえば屋根や外壁では、メンテナンスの頻度を抑えられる材料ほど高額になっています。

そのため、建築費用を抑えたローコスト住宅では、安く購入できたもののメンテナンスコストがかさむ可能性も。メンテナンス費用を計画的に用意しておかなければ、後悔することになるかもしれません。立て替えをせずに長く住む予定の場合は、メンテナンス性もチェックしておきましょう。

オプションで費用がかさむ

ローコスト住宅といっても高額な買い物であることは変わりませんから、納得の設備や仕様を選びたいですよね。ただ、ローコスト住宅の標準仕様のグレードが低い場合、オプション追加によってどんどん費用が高額になることも。「オプションを追加していくうちに、ローコスト住宅よりも坪単価が高いハウスメーカーと同等の金額になってしまった…」というケースもありますので、標準仕様のチェックもしっかりと行っておきましょう。

ローコスト住宅とレンガの家を比較

ローコスト住宅のメリットやデメリットについて紹介しました。そこで、ローコスト住宅とレンガの家を比較してみましょう。特に「ローコスト住宅はコストが安いのが魅力!」と考えている方は、メンテナンスコストまで考慮しておくことが大切です。以下に、ローコスト住宅とレンガの家の比較について紹介します。

ローコスト住宅とレンガの家で異なるポイント

メンテナンスにかかるコスト

ローコスト住宅とレンガの家では、メンテナンスにかかるコストが大きく異なる可能性があります。建築費用こそレンガの家の方が高額になるものの、メンテナンス性の低いローコスト住宅の場合、住み続けていくうちに高額なメンテナンス費用が必要になるケースがあるのです。

レンガの家は「カビが生えにくい」「雨風に強い」「紫外線に強い」といった特徴があるため、メンテナンス頻度を抑えることが可能。レンガの外壁の耐久性は50年以上ともいわれています。一般的な住宅の外壁は、10年ごとのメンテナンスが必要だそうです。メンテナンスコストだけを比較すると、レンガの家の方が優れていることが分かります。

耐震・断熱性能

ローコスト住宅は、耐震性能や断熱性能にコストを割いていない場合があります。可能な限りコストを抑えて建築しているため、高性能を確保することはどうしても難しくなってしまうのです。

一方、レンガの家では高い耐震性と断熱性を確保することが可能です。レンガづくりの建築は、以前では耐震性が低いといわれていましたが、レンガの中に鉄骨を通すことで地震に強い家づくりを実現しています。

また、レンガの内部には小さな気泡があり、空気を溜め込むことで断熱性を高めています。夏の暑い空気を室内へ伝えにくくし、冬は日中に蓄えた熱を室内へ伝えます。

ローコスト住宅とレンガの家はどんな人に向いている?

このページでは、ローコスト住宅の特徴のほか、覚えておくべきデメリットについて紹介しました。また、レンガの家との比較を行い、メンテナンスコストの重要性や性能面でのポイントもまとめています。

ローコスト住宅は「とにかく費用を抑えたい」「同じ予算でも広い家に住みたい」「規格化された住宅が良い」といった方におすすめです。しかし、メンテナンスコストや耐震性や耐久性、断熱性なども重視する場合、レンガの家の方が満足できる可能性があります。

当サイトではレンガの家を施工している業者を紹介しているほか、レンガの家に関する疑問などもまとめています。

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