レンガとタイルは何が違う?
レンガとタイル。これら2つの建材には、何となく似たイメージがあります。違いがよくわからない、という方もいるのではないでしょうか。そこで、こちらでは、レンガとファイルの相違点について紹介しています。「見た目の違い」「素材の違い」「用途の違い」「メンテナンスの仕方の違い」の4つの側面からみていきます。
将来的にレンガの家を建てたいと考えている方は、レンガとタイルのそれぞれ特徴を把握しておくことで、思い描いている理想の住まいを実現するためのヒントにもなると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
レンガとタイルの違い
見た目の違い
レンガとタイルで特にわかりやすい違いは、やはり「見た目」だといえます。
レンガ
粘土と砂が混ぜ合わさった素材で作られており粒子が粗いので、レンガの表面には凸凹があります。そのため、さわるとザラザラしています。レンガをつくる工程で材料に含まれる成分が酸化し、赤茶けた独特な色合いもレンガならではです。自然な風合いが強く感じられる見た目だといえます。
また、積み上げて使用するための建材なので、一定の厚みがもたせられていることも、視覚的な特徴のひとつだといえるでしょう。
タイル
タイルは、種類やデザインが多岐にわたります。中でも、インテリアとしての使用に適するように作られたものも多く、それらはデザイン性が高いです。タイル職人によって手作業で作られるタイルだけでなく、機械で大量生産されるタイルもあります。あるいは、プリンターで模様や柄が表面にプリントされているものもあります。
建材として使用されるタイルは、床や壁などに貼り付けやすいように、薄い形状になっているものが多いです。
素材の違い
レンガと比較すると、タイルの素材はやや複雑です。というのも、レンガと異なり、使用される材料に特定のものはなく、さまざまな材料がタイルに使用されているからです。ただし、特性や性質により、3つの種類に分類することは可能です。まずは、シンプルで把握しやすいレンガの素材からみていきましょう。
レンガ
粘土や砂、泥、頁岩などの天然素材をミックスさせたものを乾燥・焼成させてつくります。ですから、土器質の素材だといえます。また、いずれも土器質ですが、レンガを分類すると、普通レンガのほか「建築用レンガ」「耐火レンガ」などがあります。
タイル
焼成温度や吸水率などによって、大きく3つに分類することができます。「磁器質タイル」「せっ器質タイル」「陶器質タイル」の3つです。ただ、使用する釉薬によって、もっと多くの種類のテイストに仕上げることが可能です。また、タイルには、レンガとは異なり、特定の素材を使って作る、という考え方はありません。そのため、セラミックやプラスチック、大理石、セメント、瓦ほか、さまざまな材質のタイルがあります。
用途の違い
レンガとタイルは、異なる用途をもつ建材です。どちらも複数の用途がありますが、大まかに分けると、レンガは建物構造や外壁用に、そして、タイルは仕上げ用およびインテリア用に、それぞれ使用されます。特徴や特性を把握し、適した用途に使い分けることが大切です。
レンガ
現在、一般的に使用されているレンガはおよそ6cmの厚みがあります。これは、積み上げていくことで建物をつくるという用途があるからです。つまり、レンガの用途は建物の外壁や内装を構造することだといえます。ほかにも、低めの塀、囲い、ピザ用の窯、バーベキューコンロ、エクステリアの床材、花壇の材料などをつくる材料としての用途があります。
タイル
タイルの主な用途は、仕上げ用の建材だといえます。レンガには役6cmの厚みがあるのに対し、タイルは厚いものであっても2cmほどです。構造用の建材として使用されるわけではないため、一定以上の厚みは必要ないわけです。用途例としては、キッチン・浴室・お手洗いなどの内装、玄関の床、リビングの壁そして外壁などがあげられます。
また、インテリア用のアイテムとしてのタイルには、さまざまなデザインや素材のものがあります。
参照元:HAGS
(https://hags-ec.com/column/whats-the-difference-between-brick-and-tile-and-the-two-ingredients/)
メンテナンスの仕方の違い
レンガとタイル、どちらもそれほど手間のかかるメンテナンスを必要としない建材だといえます。経年劣化への対応は欠かせませんが、基本的にはメンテナンスフリーであると考えておいてよいでしょう。
ただ、施工箇所全体については、定期的にメンテナンスをおこなうことが大切です。いずれの建材も、施工箇所においては、素材と目地のコンビネーションで成り立っているわけです。そして、目地部分は素材部分ほどには頑丈ではないため、ダメージが見受けられる場合には、その都度、メンテナンスする必要があるのです。
レンガ
日本の気候は高温多湿であるため、藻・コケ・カビなどが壁に生じることも珍しくありません。そのまま放っておくと劣化してしまう可能性があるため、ブラッシングなどのお手入れをすることをおすすめします。ただ、多少の汚れであればむしろ味わい深さをプラスしてくれるものである、という考え方もあります。
タイル
基本的には、ときどきホコリや泥、カビ、コケなどを、必要に応じて中性洗剤を使用し、水洗いをしておくだけでOKです。ただ、経年劣化を原因とした破損には注意が必要です。中でも、壁にタイルを貼り付けている場合には落下すると危ないので、定期的に状態をチェックしておくようにしましょう。