レンガの家は火事に強い?
レンガの家の耐火性について
レンガの家は耐火性に優れています。
レンガそのものが土を焼き固められたもので、陶器をイメージしていただけると分かりやすいでしょう。土を乾燥させ、焼き上げることで強度が上がり、空気の中に含まれている粒子が防火・耐火性能を高めます。実際、暖炉や釜、さらには倉庫など「燃えると困るもの」にレンガが用いられているのもそのためです。
昨今、自然災害の脅威が高まっていることから、防火・耐火性能に優れた新しい技術も多々登場しています。如何にして家を守るのかも、マイホームづくりの大切なテーマです。レンガであれば防火性・耐火性に優れているので、火事の際に被害を抑えられます。
昔は木造だらけだったロンドンにレンガの家が多い理由
ロンドンといえば、今でこそレンガの家が多く、日本人にとっては異国情緒溢れる光景が広がっています。実は、昔からレンガの家が並んでいた訳ではありません。むしろレンガの家が立ち並ぶようになったのは、ロンドンの歴史を紐解くと「最近」の出来事です。
契機となったのは1666年。この年、ロンドンでは歴史に残ると言われているほどの大火災が発生しました。セントポール寺院とロンドン塔の間のパン屋が火元となって発生した大火災は、数日の間燃え続けるという大きな火災として記録されています。そして、火が消えた時にはロンドンの街並みが全く異なる光景となってしまっていたのです。
死傷者こそ少なかったものの、街の光景を変えてしまった大火災。その理由は、当時の住宅の多くが木造であったからでした。そのため火が次々に引火してしまい、大きな火災へと発展してしまったのです。
この反省から、以降ロンドンではレンガの家がスタンダードとなりました。「もしも次に火災が起きた時」のことを踏まえ、法律面でもレンガ、あるいは石造りの家にするよう求めているほど徹底されています。
火災対策として採用されるほど、レンガは耐火性・防火性に優れたスタイルであることは昔から証明されているのです。
レンガの家は火災に強い!
特徴、さらにはロンドンの事例からも分かるように、レンガの家は防火・耐火性能に優れています。自然災害の多い日本では、火災を含めた様々な対策が必要です。研究も進み、新しい技術も多々登場しています。一方で、レンガの家は古くから高い性能を有しているのも事実です。
レンガの家といえばレンガならではなデザインや重厚感が特徴ですが、防火・耐火性能にこだわる人にとってもまた、選択肢の一つとなるのではないでしょうか。